2014.11.30

「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」発行のお知らせ

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 この度、NPO法人日本野鳥の会十勝支部より「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」を発行いたしました。


千嶋淳 著 鈴木瑞穂 イラスト NPO法人日本野鳥の会十勝支部(2013年発行) B5判 56ページ ISBN978-4-990741-10-5 定価1,050円(本体1,000円+税)

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2014.11.29

「十勝の海の動物たち」発行のお知らせ

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 帯広百年記念館ロビー展「十勝沖・海の動物たち」に合わせて、「十勝の海の動物たち」を漂着アザラシの会より発行いたしました。20ページの小冊子ながら、オールカラーで十勝で確実な記録のある海鳥58種、海獣8種を80点以上の写真を用いて紹介しています。ミズナギドリ類やウミスズメ類等、通常の図鑑類にはあまり掲載されていない種類も多く扱い、十勝・道東の海で見られる鳥・獣を幅広く俯瞰できるのが特徴です。500円(+直接お届けできない方は送料80円)で販売いたしますので、購入を希望される方は、メール(pvstejnegeri_yoidore@dance.ocn.ne.jp)またはコメント(記入の際入力したアドレスは、web上では表示されません)にて連絡いただけたら幸いです。(本冊子の作成には日本財団の助成を受けました)

2013年11月25日追記:NPO法人日本野鳥の会十勝支部Internet Shopでもお求めいただけるようになりました。新刊の「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」ともども、引き続きよろしくお願いいたします。

(2012年5月23日   千嶋 淳)

2014.10.08

新刊のお知らせ

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ある日の仕事場 2014年8月頃) 

 10月下旬に著書が2冊出る予定です。どこかで見かけた際はお手に取っていただけたら幸いです。


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140923 十勝が丘展望台タカ渡り観察会

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All Photos by Chishima, J.
アオダイショウと子ども 以下すべて 2014年9月 北海道河東郡音更町)

 秋らしい爽やかな快晴の中、NPO法人日本野鳥の会十勝支部主催の観察会には26名が集まりました。午前7時半、朝のひんやりした空気が心地良い展望台周辺はシマエナガやメジロの声に包まれ、コアカゲラまで姿を現しました。更にはアオバト2羽が飛んで来て、1羽は近くのカラマツ樹上に止まってくれたため、望遠鏡でじっくり観察できました。

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2014.09.19

140917 十勝沖海鳥・海獣調査

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All Photos by Chishima,J.
アホウドリの若鳥 以下すべて 2014年9月 北海道十勝沖)


 午前5時半、快晴の中を出航。港を出ると冷たい風が頬を撫で、海面はいくらか波が立ち、季節の変わり目を過ぎたことを実感しました。オオミズナギドリやハイイロミズナギドリが数~10羽程度で次々と現れ、出港後40分ほど経過するとコアホウドリも散見され始めました。それらが同じ方向を目指しているように見え、オオミズナギドリの密度も高くなって来たのでこれはもしやと思っていると…。

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2014.09.02

140828 十勝沖海鳥・海獣調査

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All Photos by Chishima, J.
オオミズナギドリ 以下すべて 2014年8月 北海道十勝沖)


 漁港へ向かう十勝川沿いは一面の厚い霧で一抹の不安を覚えましたが、この時期は港や調査海域の方は晴れているような漠然とした直感を抱いて早朝の道路をひた走りました。午前6時、漁港は水平線まで見通せる快晴!!大いなる期待と共に出航した港のテトラポッドにはオオセグロカモメやウミネコにくわえ、秋の渡来が始まったばかりのセグロカモメも散見され、季節の確実に移ろっていることを実感できました。

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2014.08.08

海鳥を読む⑬「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」

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NPO法人日本野鳥の会十勝支部報「十勝野鳥だより184号」(2014年3月発行)掲載記事「海鳥を読む」を分割して掲載)


「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」(千嶋淳著、鈴木瑞穂イラスト、千嶋夏子編集協力 B5版、55ページ、NPO法人日本野鳥の会十勝支部、2013年)
 最後に、手前味噌で恐縮だが拙著を紹介させていただく。構想は2011年に遡る。海鳥を観察していると、なかなか図鑑のように見えず、また変異も多いため同定に悩まされることが多い。飛翔や複数角度、それに変異をできるだけ盛り込んで実際の観察に役立つマニュアルのような本が欲しいと思っていたが、誰も作らないので日本財団助成を機に取り組んでみることにした。ただ、その頃は舞い込む仕事を片っ端から引き受けていたので十分な時間が作れず、また十勝の海鳥・海獣を俯瞰できる一般向けの冊子が必要との思いもあり、まずは「十勝の海の動物たち」(18ページ、漂着アザラシの会、2012年)を作成した。A5版のページに4種類、1種につき写真1~2点と識別向きではないが、観察月や頻度も入っていて、いつ、どんな種類が見られるか知るには良いだろう。カタログみたいなものだ。これを片手に海上調査に参加する人もいて、嬉しく思ったものである。

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2014.08.07

海鳥を読む⑫「The Auks」

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NPO法人日本野鳥の会十勝支部報「十勝野鳥だより184号」(2014年3月発行)掲載記事「海鳥を読む」を分割して掲載)


「The Auks」(Anthony J. Gaston and Ian L. Jones著、245×190mm、349ページ、Oxford University Press、1998年)
 世界の鳥の科ごとのモノグラフの一冊で、絶滅したオオウミガラスを含む23種のウミスズメ類を扱っている。現在では別種とされることの多いマダラウミスズメとアメリカマダラウミスズメ、セグロウミスズメとスクリップセグロウミスズメは同種としている。全体の3分の1ほどを占める総論は7章から成り、分類や進化、分布、食性、繁殖生態などが詳述される。Ian Lewington氏による8枚の美しいカラープレートに続く各論は、測定値や形態、生活史、音声などが種ごとに解説される。ウミスズメ類、特に太平洋にしかいないエトロフウミスズメ属やウミスズメ属に関する書籍は非常に少なく、何か調べようと思ったら個別の論文を当たらなくてはいけないので、1990年代までの情報を網羅してくれている本書は本当にありがたい存在だ。部数が少なかったのか現在は絶版らしく、たまに出る中古も数万円の値段で手軽に購入できないのが何とも残念。15年以上を経た今、その後の新知見と、デジタル時代で格段に増えただろう写真を追加して再販して欲しいものである。北太平洋のウミスズメ類のモノグラフとしては他に「Diving birds of North America」(292ページ、Paul. A. Johnsgard著、California University Press、1987年)がある。アビ類やカイツブリ類を含む北米の潜水性鳥類の生物学に関する集大成で、野外での使用には向かないが総論、各論とも読み応えのあるボリュームだ。嬉しいことに2007年に全文が電子化され、webページで無料公開されている。インターネットの弊害がニュースを賑わす昨今だが、文献の入手に関してはネットの普及で本当に便利になった。それまでは大学や研究機関に足を運んで、煩雑な複写手続きを経ないと入手できなかった学術雑誌が家で仕事をしながら、100年以上前の「IBIS」や「CONDOR」誌の記事だって簡単に見られるのだ。国内誌でも「鳥(現在の日本鳥学会誌)」や「山階鳥類研究所報告」が電子化され、直近のもの以外は無料でダウンロードできるので、興味のある方は活用されると良いだろう。


(2014年3月   千嶋 淳)

2014.08.06

海鳥を読む⑪「Skuas and Jaegers -A Guide to the Skuas and Jaegers of the World」

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NPO法人日本野鳥の会十勝支部報「十勝野鳥だより184号」(2014年3月発行)掲載記事「海鳥を読む」を分割して掲載)


「Skuas and Jaegers -A Guide to the Skuas and Jaegers of the World」(Klaus M. Olsen and Hans Larsson著、240×171mm、190ページ、Pica Press、1997年)
 デンマーク人鳥類学者とスウェーデン人画家の共著による、世界のトウゾクカモメ類7種のモノグラフ。従来1種とされて来たオオトウゾクカモメは4種に分けられ、北大西洋で繁殖する1種をのぞき南半球で繁殖する。13枚のプレート(2枚はカラー)に描かれたイラスト、150枚を超える写真(モノクロが中心だがモノがモノなので特に問題ない)にくわえ、野外識別、換羽、渡りに重きの置かれた解説は、変異が多く、年齢により羽色の変わるトウゾクカモメ類の難しい識別に重宝することは必定である。野外でのトウゾクカモメ類の見方や識別の着目点を含む総論や、渡りコースも示された種ごとの分布図も興味深い。つい最近も、霧多布沖で撮影したトウゾクカモメ類の幼鳥を、本書をはじめ幾つかの文献と照らし合わせてシロハラと同定できた。ちなみに、タイトルのskuaは英国ではトウゾクカモメ科全般に対して使うのに対して、米国ではオオトウゾクカモメ類にskua、それ以外の種にjaegerを用いる。同じ鳥の英名と米名が異なるのは、アビ類のDiver(英)とLoon(米)、ウミガラス類のGuillemot(英)とMurre(米)など多くあり、世界共通の英名が浸透しない一因となっている。著者らによる作として「Terns of Europe and North America」(207ページ、Christopher Helm、1995年)「Gulls of North America,Europe, and Asia」(608ページ、Christopher Helm、2003年)もあり、前者は未見だがアジサシ類の識別ガイドとして評価が高く、後者は多数のイラストとカラー写真を用いて、最新の知見に基づいて書かれたカモメ好き必携の大部の著だ。欧米にはこのような特定の分類群や種を対象としたモノグラフが数多く存在するが、日本ではまだまだ少ない。バードウオッチング文化が醸成されていないことの裏返しなのだろうか。なお、イラストを担当したLarsson氏は本書の出版時、20歳だったというからその早熟な才能には驚くしかない。


(2014年3月   千嶋 淳)

2014.08.05

海鳥を読む⑩「Petrels, Albatrosses & Storm-Petrels of North America」

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NPO法人日本野鳥の会十勝支部報「十勝野鳥だより184号」(2014年3月発行)掲載記事「海鳥を読む」を分割して掲載)


「Petrels, Albatrosses & Storm-Petrels of North America」(Steve N. G. Howell著、257×185mm、483ページ、Princeton University Press、2012年)
 北米のミズナギドリ、アホウドリ、ウミツバメ類の写真図鑑。太平洋も範囲に含まれており、日本で記録のある種の大部分が扱われている。大半が海上で撮影された多数の写真は画質も良い。分類や保全を含む58ページの総論に続く各種の解説は換羽や年齢識別、渡りパターンなどにも触れ、尾筒の色によるクロアシアホウドリの年齢識別など、すぐにフィールドで役立つ情報も満載だ。普通、書籍紹介では何がしかのアラを見付けて言及するものだが、今のところそれが見付からない、完璧な図鑑である。本書の出版を知ってアマゾンで取り寄せ、手にした時には大いに驚き、嬉しさと悔しさの入り混じった複雑な感情に襲われたものだ。いつか作ってみたいと漠然と思っていたような本が目の前に現れたのだから無理もない。著者のHowell氏には他に「Peterson Reference Guide to Gulls of the America」(516ページ、Houghton Mifflin Harcourt Publishing、2007年)「Peterson Reference Guide to Molt in North American Birds」(267ページ、Houghton Mifflin Harcourt Publishing、2010年)など多数の著書があり、前者は雑種も含めたカモメ類、後者は北米の鳥の換羽に関するガイドで、どちらも写真が多用されている上に解説のレベルも高い。氏はバードウオッチングツアー講師も務める野外鳥類学者・ライターとのことであるが、これだけ質の高い本を次々出しているのを見ると、凡人の筆者は「いつ寝たり、晩酌しているのだろう?」と余計な心配をしてしまう。ミズナギドリ目のフィールドガイドとしては「Albatrosses, Petrels & Shearwaters of the World」(Derek Onley and Paul Scofield著、Princeton University Press、2007年)も良書だ。こちらは45枚のプレートに、類似種が並べて描かれたイラストが特徴的(独特のタッチで好みは分かれるかもしれない)で、分布やJizzも詳述された解説と合わせて、野外で使いやすいサイズである。ユニークなのが「Multimedia Identification Guide to North Atlantic Seabirds Storm-petrels & Bulwer’s Petrel」(212ページ+2DVD、Bob Flood ほか著、Pelagic Birds & Birding Multimedia Identification Guides、2011年)。北大西洋のウミツバメ類とアナドリの図鑑で、観察さえ難しいウミツバメ類が130枚以上のカラー写真で紹介されるだけでなく、付属の2枚のDVDでは海上や繁殖地での姿を動画で堪能できる。コシジロ、ヒメクロ、クロコシジロなど、太平洋との共通種も多い。


(2014年3月   千嶋 淳)

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